中二病知識の集積場です

「これはかみわざ第一だいいちなるものにしてこれつくりしものこれにつるぎさずけたり」

−「ヨブ記」40章 19節より


英語読みでは「ベヒモス」「ベヒーモス」「ベヒムス」「ベイエモース」など
ヘブライ語読みでは「ベヘモット」「ベヘモト」「ベヘモート」など
別名に「ベヘミロン(Behemiron)」など。
イスラム教では「クユーサー」「キーユバーン」「クユーバーン」「ルーヤーターン」「ラカブーナー」「アル・ラーヤン」などと呼ばれる(詳細は「クユーサー?」を参照)。

「ベヒモス(Behemoth)」はユダヤ・キリスト教の伝承に登場する幻獣である。名前の意味は「獣達」。
巨大な河馬や犀、象や牛など大型の草食動物の姿で描かれることが多い。
イスラム教においては世界を支える巨大な牛として描かれる。
「ヨブ記」40章によれば
・牛のように草を食べる
・尾は杉のようにしなやか
・骨は銅の管や鉄の棒のように堅い
・木の下や葦の陰、沼地に横たわる
・川の流れが荒れようと、ヨルダン川の水が口に注ぎ込まれようと動じない
・力の源は腰、腹の筋にある
・山はベヒモスのために食べ物を生む
・すべての獣は彼とともに戯れる
・ヤハウェを除く誰も彼の眼をふさぐことはできず、罠でその鼻を貫くこともできない
という。
 ユダヤの伝承では陸の王であり、また獣(陸に住むもの一般)類を庇護する王である。ジズやレヴィアタンと並び神が5日目に創造した生き物で、審判の日に神がこれらを滅ぼし、義人(敬虔な信者)へふるまうという。またあるいは神は直接滅ぼすのではなく、レヴィアタンと四つに組ませて互いを殺し合わせること義人へふるまうのだとも言われる(この場合ジズは省かれる)。
 他の伝承ではベヒモスとレヴィアタンは一対の番だったが、ヤハウェが繁殖しないように二頭を陸と海へ引き離したと言われる。

悪魔としてのベヒモス
レヴィアタンの対をなす存在としてか、あるいはその巨大な存在への畏怖ゆえか、中世以降は悪魔として見られるようにもなった。
コランド・ブランシーの「地獄の辞典」において彼は直立した象の姿の悪魔であり、地獄帝国の酌人頭、あるいは膳部官(ソムリエ)であるという。

ベヒモス(ベヘモット)とはもともとヘブライ語で「獣」を意味する「ベヘマー(behemah)」の複数形を意味する。一頭にもかかわらず群れを成した獣のように大きく力強いということなのだろう。またエジプト語で「pꜣ jḥ mw」という言葉が由来なのではないかという説もある。この言葉は直訳すると「水の牛」であり、意味としては「カバ」であったという。

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