最終更新: bonnnounokamatari 2021年05月30日(日) 20:42:54履歴
2つで1組を構成する神や精霊、悪魔や天使、物品は多い。特に神や偉人における兄弟姉妹や夫婦といった関係の2人(柱)組は大変多い。この記事ではできるだけ並び称されることの多い組み合わせを選んで記載している(つもりである)。
2つの名称など | それぞれの名称 | 詳細 |
コマドリとミソサザイ (伝承) | コマドリ | |
ミソサザイ | ||
アトリとナミスズメ (伝承) | アトリ | |
ナミスズメ | ||
アマツバメとツバメ (伝承) | アマツバメ | |
ツバメ | ||
神荼鬱塁 () | 神荼 | |
鬱塁 | ||
伏羲と女媧 () | 伏羲 | |
女媧 | ||
バウキスと ピレーモーン () | パウキス | |
ピレーモーン | ||
プロメテウスと エピメテウス () | プロメテウス | |
エピメテウス | ||
タナトスとヒュプノス () | タナトス | |
ヒュプノス | ||
ニュクスとヘーメラー () | ニュクス | |
ヘーメラー | ||
オショモコと シパクトナル () | オショモコ | |
シパクトナル | ||
センツォンミミスコアと センツォンウィツナワック () | センツォンミミスコア | |
センツォンウィツィナワック | ||
ティアマトとアプスー (メソポタミア神話) | ティアマト | |
アプスー | ||
ダゴンとハイドラ (クトゥルフ神話) | ダゴン | |
ハイドラ | ||
ヨグ=ソトースと シュブ=ニグラス (クトゥルフ神話) | ヨグ=ソトース | |
シュブ=ニグラス | ||
シャヘルとシャレム (ウガリット神話) | シャヘル | |
シャレム | ||
金角と銀角 (西遊記) | 金角 | |
銀角 | ||
ナグとイェブ (クトゥルフ神話) | ナグ | |
イェブ | ||
ミイヴルスと ヴンヴロト (クトゥルフ神話) | ミイヴルス | |
ヴンヴロト | ||
ロイガーとツァール (クトゥルフ神話) | ロイガー | |
ツァール | ||
フン・カメーと ウクブ・カメー (マヤ神話) | フン・カメー | |
ウクブ・カメー | ||
フンアププーと イシュバランケー (マヤ神話) | フンアププー | |
イシュバランケー | ||
フンバッツと フンチョウエン (マヤ神話) | フンバッツ | |
フンチョウエン | ||
ケツァルコアトルとショロトル (アステカ神話) | ||
メタトロンと サンダルフォン (ユダヤ教) | ||
() | ||
() | ||
() | ||
ネクベトと ウアジェト (エジプト神話) | ネクベト | 上エジプトの守護女神にして月の女神。また、ファラオの王権を守護する神でもある。ヘジェト(ファラオの被る二重の冠プスケントのうち、上エジプトを象徴する白い冠)を戴いたハゲワシの姿で描かれる |
ウアジェト | 下エジプトの守護女神にして太陽の女神。また、ファラオの王権を守護する神でもある。デシュレト(ファラオの被る二重の冠プスケントのうち、下エジプトを象徴する赤い冠)を戴いたコブラの姿で描かれる | |
マンデトとメセケテト (エジプト神話) | マンデト | ラーが乗る太陽の船。昼の間、地平線の向こうから現れ、空の東側(生者の世界)を旅する間はこのように呼ばれる |
メセケテト | ラーが乗る太陽の船。夜の間、地平線の向こうへ沈み、空の西側(死者の世界)を旅する間はこのように呼ばれる。また夜の間は太陽の船に対して、月の神コンスが月の船に乗り空を横切るという | |
イシスとネフティス (エジプト神話) | イシス | ネフティスの姉。頭に玉座を載せた姿で描かれる(現世の王権の象徴)。有名かつ偉大な死後の守護女神であり、また魔術や豊穣の女神でもある。ネフティスの他にあと2柱の女神とともに描かれることも多い |
ネフティス | イシスの妹。頭に祠堂を乗せた姿で描かれる(死後の王権の象徴)。イシスとは対照的に影が薄い。司るものも対照的で、イシスが積極的なもの、生を与える存在であるのに対し、ネフティスは消極的なもの、死を与える存在であるという | |
マアトとゲレグ (エジプト神話) | マアト | 真実や真理といった正しさを意味する言葉「マアト」を神格化した女神 |
ゲレグ | マアトの対義語である「ゲレグ」を神格化した神(おそらく男神)。残された情報が少ないが、崇拝の対象にはならず忌み嫌われていた悪神である可能性が高い | |
ヌトとゲブ (エジプト神話) | ヌト | 光の大気、または乾気の神シュウと、その妻である湿気の女神テフヌトから生まれた娘にして天空の女神。横たわり抱き合うヌトとゲブを、シュウが引き離しヌトを持ち上げた結果、文字通り天地は開闢された |
ゲブ | 妹であるヌトの夫にして大地の神。死者をオシリスの法廷へ行かせず、永遠に閉じ込めておく恐ろしい神とも、作物を生み出す豊穣の神とも考えられている | |
クヌムとヘケト (エジプト神話) | クヌム | 羊頭の人類創造の神。優れた陶工であり、ろくろで粘土を人の形に仕上げる役目を持つ。また洪水の神でもある |
ヘケト | 蛙頭(蛙は多産の象徴)の人類創造の女神。優れた魔術師であり、クヌムの作った人型の粘土に命を吹き込む役目を持つ。また出産の女神としても知られる | |
国生みの二柱 (神道) | 伊邪那岐命 | イザナギノミコト。神世七代の最後に妹にして妻である伊邪那美命と生まれ、天沼矛で国生みを行った。 |
伊邪那美命 | イザナミノミコト。国生みの最後に加具土命を生み絶命する。伊邪那岐の黄泉国訪問後に伊邪那岐へ「私は1日に1000の人間を殺すだろう」と叫ぶ。伊邪那岐は「それなら私は1日に1500人の子供を産ませよう」と返した。 | |
ヤグルシュとアィヤムル (ウガリット神話) | ヤグルシュ | ウガリット神話の主神バアルが、敵対する海と川の龍神ヤムを倒すために、工芸の神コシャル・ハシスに頼んで造らせた棍棒。ヤグルシとも。名は「追放」を意味する |
アィヤムル | 同上。アイムールとも。名は「撃退」を意味する | |
ルガル・イラと メスラムタ・エア (メソポタミア神話) | ルガル・イラ | 出入り口を守護する双子の神。この出入口は冥府の門と関連する可能性があるらしい。常に左側に描かれる |
メスラムタ・エア | 同上。常に右側に描かれる | |
赤き竜と白き竜 (アーサー王伝説) | 赤き竜 | 大君主ヴォーティガンが建てようとした塔、その基礎の地下にあった水たまりの底から出現した2頭の竜のうち、ブリトン人を象徴した竜。名前はウェールズ語で「ア・ズライグ・ゴーッホ(英語読み:ア・ドライグ・ゴッホ)」 |
白き竜 | 大君主ヴォーティガンが建てようとした塔、その基礎の地下にあった水たまりの底から出現した2頭の竜のうち、サクソン人を象徴した竜。名前はウェールズ語で「グウィベル(英語読み:グウィバー)」 | |
レーテーと ムネーモシュネー (オルフェウス教) | レーテー | オルフェウス教では、死者が転生する際に冥界にあるレーテーの川(泉)を見ると非常な渇きを覚え、渇きに耐え兼ねてその水を飲むと前世の記憶をすべて忘れるのだという。元は忘却を司る水の精(ナイアス)の一人。 |
ムネーモシュネー | オルフェウス教においては、レーテーの水を拒みムネーモシュネーの川(泉)の水を飲むことで、完全なる記憶(=全知)を得ることを目標としているのだとか。元は記憶を司る女神を指す。 | |
ボレアダイ (ギリシャ神話) | カライス | 有翼の勇士。アルゴナウタイの一人であり、ハルピュイア退治で活躍した |
ゼーテース | 同上 | |
アポロンとアルテミス (ギリシャ神話) | アポロン | 双子の弟。神としての権能は主に「光明」「神託」「音楽」「医術」など。後に太陽の神となる |
アルテミス | 双子の姉。神としての権能は主に「狩猟」「動物」「自然」「弓矢」など。後に月の女神となる | |
ディオスクロイ (ギリシャ神話) | カストール | 双子の兄。アルゴナウタイの一人であり馬術の名手。定命 |
ポリュデウケース | 双子の弟。アルゴナウタイの一人で剣術と拳闘の名手。不死 | |
アローアダイ (ギリシャ神) | オートス | 巨人または人。天に通じる道を作ろうとしたが、後にアポロンに討ち取られた。名前の意味は「貪欲」 |
エピアルテース | 同上。名前の意味は「悪夢」。同名の巨人(ギガース)が存在する | |
象牙の門と角の門 (ギリシャ神話) | 象牙の門 | 夢の神であるオネイロイたちが、彼らの国からこの象牙の門をくぐって人の世界にやってくるとき、彼らの見せる夢は意味のない偽りの夢になるという |
角の門 | 夢の神であるオネイロイたちが、彼らの国からこの磨かれた角の門をくぐって人の世界にやってくるとき、彼らの見せる夢は真実を語る正夢になるという | |
烏兎 (中国神話) | 金烏 | 中国の伝承における太陽の象徴。三本の足をもつ金色の烏として描かれることが多い |
玉兎 | 中国の伝承における月の象徴。蟾蜍(せんじょ:ヒキガエルのこと)が代わりに置かれることもある | |
黒白無常 (中国神話) | 黒無常 | 全身黒装束の死者を導く霊。提灯や幟、哭喪棒を持っていて舌が長い。似た存在として謝将軍などがいる |
白無常 | 全身白装束の死者を導く霊。提灯や幟、哭喪棒を持っていて舌が長い。似た存在として范将軍などがいる | |
干将莫邪 (中国神話) | 干将 | 中国の伝承に現れる宝剣。『呉越春秋』によれば亀裂模様の浮かんだ陽剣(雄剣)であるという |
莫邪 | 中国の伝承に現れる宝剣。『呉越春秋』によれば水波模様の浮かんだ陰剣(雌剣)であるという | |
順風耳と千里眼 (中国神話) | 順風耳 | 二本角が特徴の赤鬼。あらゆる悪の兆候や悪巧みを聞き分けて、いち早く媽祖に知らせる役目を持つ。 |
千里眼 | 一本角が特徴の青(緑)鬼。媽祖の進む先やその回りを監視し、あらゆる災害から媽祖を守る役目を持つ。 | |
両儀 (中国神話) | 陰 | あるいは地であるとも言われる。万物の根源である太極から生じた二極の片側 |
陽 | あるいは天であるとも言われる。万物の根源である太極から生じた二極の片側 | |
牛郎織女 (中国神話) | 牽牛郎 | 人間界の青年。牽牛星(アルタイル)の由来として知られる |
織女 | 西王母の孫娘。織女星(ベガ)の由来として知られる | |
虹蜺 (中国神話) | 虹 | 雄の龍。虹における主虹(内側のはっきりとした虹)のこと |
蜺 | 雌の龍。虹における副虹(外側のぼんやりとした虹)のこと | |
北斗星君と 南斗星君 (中国神話) | 北斗星君 | 道教において北斗七星が神格化されたもの。「死」を司る神であり、とても厳格な性格の醜い老人の姿で描かれる |
南斗星君 | 道教において南斗六星が神格化されたもの。「生」を司る神であり、柔和な好々爺や、穏やかな性格の美しい青年として描かれる | |
ベロボーグと チェルノボーグ (スラヴ神話) | ベロボーグ | 謎の多い神。昼や光、生や善などを司る善神だとされる。名は「白い神」を意味する |
チェルノボーグ | 謎の多い神。夜や闇、死や悪などを司る悪神だとされる。名は「黒い神」を意味する | |
手長足長 (伝承など) | 手長 | 「手長人」とも。腕が異様に長い巨人あるいは妖怪。類似する存在に「長臂」「狼」というものがある |
足長 | 「足長人」とも。脚が異様に長い巨人あるいは妖怪。類似する存在に「長股」「狽」というものがある | |
前鬼後鬼 (伝承など) | 前鬼 | 「善童鬼」「義覚」「義学」とも呼ばれる。修験道の開祖、役小角が従えていたとされる夫婦の鬼の夫。陰陽の陽を表す阿(口を開けている)の赤鬼で鉄斧を手にし、笈を背負っている。 |
後鬼 | 「妙童鬼」「義玄」「義賢」とも呼ばれる。修験道の開祖、役小角が従えていたとされる夫婦の鬼の妻。陰陽の陰を表す吽(口を閉じている)の青鬼で、理水が入った水瓶を手にし、笈を背負っている | |
ディヤーヴァー・ プリティヴィー (インド神話) | ディアウス | ディアウス・ピター(父なるディアウス)とも呼ばれる天空の神。非常に古い神であり、後のゼウスやユピテル、テュールなどに強く影響を及ぼしたという。名は「天空」を意味する。 |
プリティヴィー | プリティヴィー・マータ(母なるプリティヴィー)とも呼ばれる大地の女神。後に仏教で地天となった。また、ディアウスと共にパンチャマハブータ(五大)を司る5柱の神に数えられることもある。名は「大地」を意味する | |
ラーフとケートゥ (インド神話) | ラーフ | ダーナヴァの一人。月の昇交点に存在するとされた架空の星であり、この星が太陽や月を覆い隠すことで蝕が起きるという。九曜(ナヴァ・グラハ)における羅睺星 |
ケートゥ | 月の降交点に存在するとされた架空の星であり(以下略)。九曜における計都星。かつてラーフがアムリタを盗み飲んだ罪で首をはねられた際、首はラーフに、残った胴体はケートゥになったとされる。また、彗星であるという説もある | |
アシュヴィン双神 (インド神話) | ナーサティヤ | 結婚、人間や家畜の生殖を司る神で、馬との関係が深い。 |
ダスラ | 同上 | |
アフラ・マズダと アンラ・マンユ (ゾロアスター教) | アフラ・マズダ | 「善」とそれに付随するものを創造し、司る神。名は「知恵の神」を意味する |
アンラ・マンユ | 「悪」とそれに付随するものを創造し、司る神。名は「怒りの霊」を意味する | |
アムルタートと ハルワタート (ゾロアスター教) | アムルタート | 善の最高神アフラ・マズダに従うアムシャ・スプンタの1柱で、植物(作物や薬草)を守護し、食物を司る女神。渇きの悪神であるザリチュに対抗するという。名は「不滅」を意味する |
ハルワタート | 善の最高神アフラ・マズダに従うアムシャ・スプンタの1柱で、水を守護し、水(飲み水)司る女神。熱の悪神であるタルウィに対抗するという。名は「完全」を意味する | |
ザリチュと タルウィ (ゾロアスター教) | ザリチュ | ザイリとも。悪の最高神アンラ・マンユに従うダエーワの一柱で、渇きを司り作物や薬草などの有用な植物を枯らし、毒草をはびこらせるという。植物の守護神アムルタートに対抗する。おそらくは「飢え」の神格化か |
タルウィ | タウルとも。悪の最高神アンラ・マンユに従うダエーワの一柱で、熱を司り作物や薬草などの有用な植物を枯らし、毒草をはびこらせるという。水の守護神ハルワタートに対抗する。おそらくは「のどの渇き」の神格化か | |
マシュヤグと マシュヤーナグ (ゾロアスター教) | マシュヤグ | 最初の人間「ガヨーマルト」が死ぬ直前に大地へ放った精液から、潅木の木が生えて男女の形に変わった。そのうちの男であり兄、夫が彼である。名の意味はおそらく「男」 |
マシュヤーナグ | 最初の人間「ガヨーマルト」が死ぬ直前に大地へ放った精液から、潅木の木が生えて男女の形に変わった。そのうちの女であり妹、妻が彼女である。名の意味はおそらく「女」 | |
ソロモンの 神殿の柱 (ユダヤ教) | ヤキン | ソロモンの神殿における玄関広間の右側に建てられた柱。一説には「確立する」という意味を持つ |
ボアズ | ソロモンの神殿における玄関広間の左側に建てられた柱。一説には「力」という意味を持つ | |
ソドムとゴモラ (ユダヤ教) | ソドム | 旧約聖書の創世記に登場する街の名前。神に対する多くの罪を犯した街であり、悪徳と頽廃の象徴として語られる。街はその罪によって、神が降らせた「硫黄と火」に焼かれたとされる |
ゴモラ | 同上 | |
生命の樹と知恵の樹 (ユダヤ教) | 生命の樹 | エデンの園の中央に植えられた樹。その実を食せば神と等しい永遠の命を得られる。神の肉体的な力(生命)と神の精神的な力(知恵)の両方を手に入れることによって、人が神と等しくなることを恐れた神は、人きりすをエデンの園から追放した |
知恵の樹 | エデンの園の中央に植えられた樹。善悪(=万象)の知識の樹ともいう。アダムとイヴは蛇の企みに乗り、神の戒めに反して果実を食した。これにより人は神と等しい知識を手に入れた。その実はリンゴとも、イチジクともいわれる | |
セフィロトと クリフォト (カバラー) | セフィロト | 生命の樹。神からの聖性の10段階にわたる流出の過程を10個の「球」(セフィラ)と22本の「小径」(パス)から構成される象徴図で図示したもの |
クリフォト | 邪悪の樹、死の樹。悪の勢力あるいは不均衡な諸力を表す概念を図式化したもの。セフィロトの最下位であるマルクトから、セフィロトを反転した形で伸びている | |
カインとアベル (キリスト教) | カイン | 人類最初の殺人の加害者。弟であるアベルを殺した罪により、彼には刻印が刻まれ、エデンの東にあるノド(流離い)の地に追放された。この刻印によって彼は耕作を行えなくなり、彼を殺す者には七倍の復讐が神から与えられるとされる。名は「鍛冶屋」を意味する |
アベル | 人類最初の殺人の被害者。農耕を行い作物を神に捧げた兄と異なり、彼は放牧を行い超えた羊を神に捧げた。このとき、神は作物ではなく羊を選んだ。一説によれば、このときの兄の嫉妬によって彼は殺されたとされる。名は「息」を意味する | |
レヴィアタンと ベヘモット (キリスト教) | レヴィアタン | 神が天地創造の5日目に造りだした「最強の被造物」であり、ベヘモットの雌のつがいであるという説がある。巨大な鰐や鯨、魚であるという。名の意味は「自ら折りたたむ者」「渦まく者」など |
ベヘモット | 神が天地創造の5日目に造りだした雄の「最高の被造物」であり、レヴィアタンの雄のつがいであるという説がある。巨大な河馬や象、犀であるという。そのあまりの大きさから名前は複数形で、「獣達」を意味する | |
アダムとイヴ (キリスト教) | アダム | 神によって土のちりから作られた最初の人間。名前は「土」「人間」を意味する |
イヴ | 神によってアダムの肋骨から作られた女性。名は「生命」「生者」を意味する | |
アギイ・アナルギリ (キリスト教) | クルツマン | カトリックでは「コスマス」ともいう。アラビア半島出身の外科医。また、医療の守護聖人。東欧においては吸血鬼や不死者に対して絶大な力をもっていると考えられていた |
ダミアン | カトリックでは「ダミアノス」ともいう。兄弟であるクルツマンと共に、足の移植手術という当時としては奇跡的な治療を行った。清貧で知られ、アギイ・アナルギリとはギリシャ語における「一文無し」の複数形である。 | |
クリスピヌスと クリスピニアヌス (キリスト教) | クリスピヌス | 靴屋や製皮・皮革職人の守護聖人。3世紀のローマ貴族出身の兄弟で、迫害を逃れてフランスのソアソンへ行き、そこでガリア人に福音を説き、夜は靴を作った。後に捕らえられて殉教したという |
クリスピニアヌス | 同上 | |
ハールートと マールート (イスラム教) | ハールート | コーラン2章102によれば2人の天使は神の命令で、人間を試みようと魔術を人間に教えるため天上から地上へつかわされたとされる。また、地獄を見張る天使でもあるという |
マールート | コーランとは別の伝承において、彼らは堕天使である。天上より地上へ遣わされた彼らは葡萄酒を飲み、女淫や殺人の罪を犯した罪によって、審判の日までバビロンの井戸の深くへ髪の毛によって吊るされているのだといわれる | |
ムンカルとナキール (イスラム教) | ムンカル | 『ハディース』に登場する、死者の魂を尋問し裁く天使。死んだイスラム教徒の墓へ赴き、死者の信仰心を確かめる質問を行うとされる。黒っぽい肌に青い目をしているという伝承もある |
ナキール | 上記の質問に答えられなかったり、嘘をついた者は不信心者とされ、審判の日まで毎日(安息日を除く)この2人の天使の鉄槌に叩かれ続けるという。 | |
牛頭馬頭 (仏教) | 牛頭鬼 | 牛の頭に人の体をした地獄の獄卒。牛頭獄卒ともいう。元のサンスクリット名はゴーシールシャ |
馬頭鬼 | 馬の頭に人の体をした地獄の獄卒。馬頭羅刹ともいう。元のサンスクリット名はアシュヴァシールシャ | |
阿吽 (仏教) | 阿 | 仏教の真言の一つ。梵字において全く妨げのない状態で口を大きく開いたときの音であり、真実や求道心、宇宙の始まりを意味する |
吽 | 仏教の真言の一つ。梵字において口を完全に閉じたときの音であり、智慧や涅槃、宇宙の終わりを意味する | |
梵釈 (仏教) | 梵天 | 古代インドの神「ブラフマー」が仏教に取り入れられたもの。釈迦が解脱した際にそれを広めるよう勧めた |
帝釈天 | 古代インドの神「インドラ」が仏教に取り入れられたもの。釈迦が解脱した際にそれを広めるよう勧めた | |
両界曼荼羅 (日本密教、仏教) | 胎蔵界曼荼羅 | 『大日経』に基づき、大日如来の説く真理を実践的な側面、現象世界のものとして客体的に表現したもの |
金剛界曼荼羅 | 『金剛頂経』に基づき、大日如来の説く真理を論理的な側面、精神世界のものとして主体的に表現したもの | |
仁王 (仏教) | 阿形 | 仏教の護法善神である天部の一つ。開口の力士像として知られる。金剛力士とも呼ばれる |
吽形 | 仏教の護法善神である天部の一つ。閉口の力士像として知られる。密迹力士とも呼ばれる | |
アブトゥーと アネット (幻獣辞典) | アブトゥー | エジプトの聖なる魚であり、危険を警戒しつつ太陽神の船を先導したという |
アネット | 同上 | |
スコルとハティ (北欧神話) | スコル | 太陽(ソール)を追う狼。日食はこの狼が太陽を捕らえると生じると考えられた。名前の意味は古ノルド語で「裏切り」「嘲笑」 |
ハティ | 常に月(マーニ)を追いかけている狼。月食はこの狼が月を捕らえると生じると考えられた。名前の意味は古ノルド語で「憎しみ」「敵」 | |
ソルとマーニ (北欧神話) | ソル | ムンディルファリの娘であり、太陽の女神。太陽を牽く馬車の御者として太陽の運行を司る |
マーニ | ムンディルファリの息子であり、月の神。月を牽く馬車の御者として月の運行と満ち欠けを司る | |
ゲリとフレキ (北欧神話) | ゲリ | オーディンに付き添う狼。名は「貪欲な者」を意味する |
フレキ | 同上。名は「貪欲な者」を意味する | |
タングニョーストとタングスリニ (北欧神話) | タングニョースト | トールの戦車を牽く山羊。トールに食べられることもあるがミョルニルの一振りで復活する。名は「歯を削る者」を意味する |
タングリスニ | 同上。名は「歯を剥く者」を意味する | |
フギンとムニン (北欧神話) | フギン | オーディンに付き従う渡鴉。夜明けに飛び立ち全世界の情報を集め、夜に帰りオーディンにその情報を伝えるという。名は「思考」を意味する |
ムニン | 同上。名は「記憶」を意味する | |
リーヴと リーヴスラシル (北欧神話) | リーヴ | ラグナロクの後、人類を再繁殖させるために生み出された人間の男。名は「生命」を意味する |
リーヴスラシル | ラグナロクの後、人類を再繁殖させるために生み出された人間の女。名は「生命力」などを意味する | |
アスクとエムブラ (北欧神話) | アスク | オーディンとその兄弟であるヴィリとヴェーによってトネリコから創造された最初の人間の男。名は「灰の木」を意味する |
エムブラ | ヴォーダン(オーディン)とその兄弟であるヴィリとヴェーによってニレから創造された最初の人間の女。名前の意味は諸説あり、「楡の木」や「蔓」などがある | |
風神雷神 (その他) | 風神 | 風伯とも。風袋から風を吹き出し、風や雨をもたらす神。雨師などに置き換わる場合もある |
雷神 | 雷公とも。雷鼓を叩き、雷鳴や稲光をおこす神 |
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