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われやますべてのとりる。たけけものみなものなり」

−「詩篇」50章11節より


「ジズ(Ziz)」
主にユダヤ伝承に登場する巨大な鳥。空の王であり、また鳥類を庇護する王であるという。レヴィアタンやベヒモスと並び神が5日目に創造した生き物であり、終末の時に神が信徒にふるまう料理の材料の一つでもあるとされる。
シムルグやアンズー、フェニックスなどに関連している。
また、角のようなものが生えた前足の無いヒポグリフのように描かれたりすることもある

聖書においても登場するが、正体は明らかではない。単に誤訳とされることも多い。

 ユダヤ教の古典的な文献に登場する「アガダー」によれば、この鳥が深い湖、あるいは海*1に降り立っても、その水はこの鳥の足を覆うばかりで、鳥の頭は天に叩きつけられるほど高くにあった。また、羽根は太陽を覆い隠すほどに巨大であり、大地にとって耐えがたいほど激しい南の嵐を遮るという。さらにある時ジズの卵が地面に落ちて割れると、その卵から出た液体は60の都市を水浸しにし、その衝撃で300本の杉を粉砕したとされる。 「巣の息子」とも呼ばれているが、これはジズの雛鳥が母鳥によって孵化されることなく殻から抜け出し、いわば巣から直接飛び出してくるからである。ほかの別名には「天空の歌い手(レナニン:Renanim)」や「先見者(セクウィ:Sekwi)」などがある

不明。
我は山の全ての鳥を知る。野の猛き獣は皆我が物なり
「ジズ(Ziz)」は通常「獣」と訳され、上記の文における「猛き獣」がそれにあたる。語根ZWZ(動くこと)から派生した語で、直訳としては「動く」となるが、ラビたちは「山のすべての鳥」と「ジズ」を同義語による繰り返しの表現だと考え、これを神秘的な鳥だと考えたのだという。
一説にはこの鳥の肉はあれやこれや(すべて)の鳥の味がする。すなわちゼー(あれ)の肉であり、ゼー(これ)の肉でもあるということで、ゼーゼーより転じてジズになったともいわれる。

レヴィアタンやベヒモスと合わせて三頭一組で並び称されるのは、ゾロアスター教の影響によるものだとする意見もある。

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